大阪市が、グリーンプロジェクトに要する資金調達の為に発行する債券の「グリーンボンド」を始めて発行する事がわかりました。
その金額は50億円、年限は5年(満期一括償還）で今月に発行するとの事。
大阪公立大学森ノ宮キャンパスの整備事業で「グリーンビルディング」「エネルギー効率」に分類するポロジェクトとして調達資金の使途に選ばれました。
「グリーンボンド」とは何なの？と思ったのは私だけでしょうか？
その部分も含めて調べてみました。
大阪公立大学HPより
「グリーンボンド」とは？
グリーンボンドは、企業や自治体が資金調達を目的として発行する債券の事で、地球温暖化対策や再生可能エネルギーなど、環境分野への取り組みに特化した資金を調達するために発行される債券のことです。
「グリーンボンド」は環境改善活動を選定するための基準やプロセスについて、投資家に伝達すべき以下の事項が規定されています。
・環境面での持続可能性に関わる目標（SDGs）
・グリーンプロジェクトの決定プロセス
・環境・社会リスク特定・管理のプロセスに関する補足情報
環境改善活動のための資金活用を示すため、調達資金は別勘定で管理し、透明性を確保することが規定されてます。企業のほかの事業活動に関わる費用などとは分けてプロジェクトに充てた資金と残高を管理します。投資家は、資金が本当に環境改善活動に使われている事が確認できます。
大阪公立大学 森ノ宮新キャンパス
１. 概要
良好な交通アクセスかつ大阪の東西都市軸の東部重要拠点である森之宮に立地するメインキャンパスとして、2025年に開設します。（注釈：現計画は実施設計段階であり、今後変更となる可能性があります）
２. 特徴
コンセプトは「知の森」。地上13階建、高さ約60ｍ、大阪城天守閣から見て生駒山の稜線をこえない高さとしています。中庭からは大阪城を眺めることができます。3層からなるピロティを支える伸びやかな形状の「樹形柱」、外壁に「コモレビスクリーン」なる縦型ルーバーを配置することで強い日差しを適度に遮り、やわらかな光を建物内部に取り入れます。
通常の大学では食堂･体育館･図書館などは、独立した建物であることが一般的ですが、森之宮キャンパスでは一棟に全て集約しており、特に「ライブラリー」は基幹教育エリアの中央に位置し日常動線上に配置しますので、これまで以上に学生が日常的に利用するとともに、地域住民や企業との連携、イノベーションを生み出す「場」となります。
３. 施設仕様
校地面積：約19,300平方メートル校舎面積：約77,100平方メートル
利用学部等
全学の基幹教育、文学部、医学部 リハビリテーション学科、生活科学部 食栄養学科
文学研究科、リハビリテーション学研究科、生活科学研究科 生活科学専攻 食栄養学コース4. アクセス
住所：〒536-0025 大阪市城東区森之宮2丁目
（注釈：計画予定地の住所を表示）最寄駅
JR環状線「森ノ宮」駅下車、徒歩約10分（予定）
地下鉄中央線「森ノ宮」駅下車、徒歩約10分（予定）
同大学法人HPより
この新キャンパスはルーバーによる日射を遮る効果に加え、自然換気、高効率空調機などによる熱負荷の低減効果から一次エネルギー消費量を基準値から32％が可能な計画になっている。
また、各種環境配慮により実施設計段階の自己評価でCABEE大阪みらいAランク」として計画が受理済みである。
※CASBEE(キャスビー)大阪みらいとは・・・大阪市建築物総合環境評価制度です。大阪市が定めた具体的な評価基準に基づき、建築主の方が自主的に建築物についての総合的な評価を行い、その結果を記載した計画書を本市へ届け出ていただくとともに、本市がホームページ等でその計画書の概要を公表するものです。
CASBEE大阪みらいでは、大きく分けて2つの分野について評価します。1つの分野は、建築物の内部や敷地内における環境の品質・性能（Quality）、例えば、室温・換気などの室内環境や機能性、建築物の耐震性、緑化などに関するものです。
もう1つの分野は、エネルギー消費をはじめとした建築物による外部への環境負荷（Load）の低減、例えば省エネルギー・省資源やヒートアイランド対策に関するものです。建築物の環境効率は、ひと目で把握できるように5段階にランク付けを行っています
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最後に
「グリーンボンド」について簡単に調べてみましたが、大阪市では今回初めて発行されたととの事で今後も耳にすることが増えてくると思います。
また、同大学の新キャンパス新築に伴い、大阪メトロ新駅建設の予定もあるようです。
この情報については後日調べてみます。
