昨年、急遽日本から撤退した アメリカの老舗アウトドアブランドの「エディー・バウアー」が、早くも来年2023年春夏アイテムから復活、日本に再上陸し取り扱いが再開するとの嬉しいニュースが有りました。
「エディー・バウアー」日本再上陸 どこで買える?
この度、伊藤忠商事がアメリカのアウトドアブランド「エディー・バウアー」の日本市場における販売権とライセンス権を新たに取得しました。
同社がアパレル企業の水甚とのライセンス契約を締結し、2023年春夏シーズンから日本での商品取り扱いを復活させます。
今後、国内では百貨店や専門店、ファッション系のセレクトショップ、スポーツ専門店への卸に加え、直営店の出店やオフィシャルECサイト開設を目指すということです。
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「エディー・バウアー」とは?
「エディー・バウアー」は1920年にアメリカ・シアトルで設立さされました。
ブランド名は創設者のドイツ系アメリカ人の名前です。
アメリカでは初となるダウンジャケット“スカイライナー”を発表したほか、1953年にはアメリカK2ヒマラヤ遠征隊のダウンウェアを手掛けました。
2021年5月には、米ブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループとスパーク・グループ(SPARC GROUP)が買収。
創立101周年の同年12月には日本の全店舗やECなど全事業を終了し、日本市場から撤退してしまいました。
皮肉なことに、閉店が明らかになり閉店セールを開始したところ注文が殺到して出荷が間に合わないことになったと当時ニュースで見たのを覚えています。
今回ライセンス契約した「水甚」は岐阜に本社を構えるアパレル企業です。
他にも水甚はアメリカブランドの「ファーストダウン」の企画・製造や、「アーノルドパーマー」の日本でのライセンス権を保有してることで知られています。
何故エディー・バウアーは日本から撤退したのか?
キャンプやアウトドア―人気は高く、スポーツ系やアウトドアブランドも人気が高いものが多いのに、エディ・ーバウアーは何故、日本から撤退したんでしょうか?
そのひとつは戦略ミスと言われてます。
アメリカ初のダウンジャケットを生み出した他、エベレスト登頂に貢献したダウンパーカーなど名品を生み出したエデイー・バウアーだったが、この様な本格的な製品の企画よりもアウトドア―カジュアルテイストのいわゆる「なんちゃってアウトドア―」路線に注力し、35~55歳の家族を持つ中途半端な世代をターゲットにしていた。この施策で顧客層が曖昧になり客離れが進んでしまったんだと思う。
やはり、今も人気の高いアウトドアブランドの「ノースフェイス」や「パタゴニア」等は機能性がしっかりしている。何となくアウトドアチックなアメカジという中途半端な路線と安くない価格はミスマッチであったと思います。
老舗ブランド「エディー・バウアー」の復活はあるか?
個人的にはダウンと言えば「エディー・バウアー」だった私は、その昔「オールパーパス」というダウンを着まわしていました。
関西の甘っちょろい冬ならこのオールパーパスにインナーはグンゼの「YG」Tシャツ1枚で過ごせる程、非常にあったかいダウンでした。
今回の日本での販売復活ニュースはメチャクチャ嬉しいですが、再上陸は早すぎるのでは?と思うのは私だけでしょうか?
以前の様に、中途半端な販売戦略とブランドコンセプトでは、同じ道を進むのではないでしょうか?
私個人的には、エディー・バウアーの復活は一世を風靡した「スカイライナー」と私の愛した「オールパーパス」でしょう。
原点に戻り、ブランドを確立した「今のスカイライナー」と「今のオールパーパス」で蘇らせることではないかと考えます。
日本への再上陸の後の、本当の意味でのエディー・バウアーの復活を楽しみにしています。
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