新型コロナの感染拡大影響から、日本一地価暴落した大阪ミナミエリアを中心に、大阪では新しいホテル開業と着工が話題になっています。
コロナ過でまだまだウィズコロナの状況は変わりませんが、国内では全国旅行支援キャーペンが盛り上がっており、一部の国を除き外国人の受け入れに関するガイドラインの大幅緩和も相成って、観光業界には明るい兆しが見え始めています。
また、2025年には大阪・関西万国博覧会が予定されており、大阪ではホテルや商業施設の開業や着工予定などのニュースが多くなってきました。
外資系のホテルも多く、ホテル名もわかりにくいので、大阪で2023年~開業や着工予定のホテルについてまとめてみました。
ザ・ゲートホテル(2023年1月着工予定)
ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコの4社共同でザ・ゲートホテル、ラグジュアリーブランド店舗やオフィスなどが入る超高層ビル「心斎橋プロジェクト(仮称)」が1月着工予定です。
建設予定地は心斎橋の御堂筋と長堀通が交わう角の一等地です。
大阪のメインストリートである御堂筋および長堀通に面した「心斎橋」の交差点
に位置する視認性の高い立地であり、大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅に直結するようです。要するに、心斎橋の御堂筋と長堀通が交わう角の一等地です。
建物は地上28階、地下2階建てで、地下2階~地上6階の商業店舗は、多様多用の店舗を誘致し、エリアの賑わい創出に貢献します。また、長堀通に面したメゾネット店舗にはラグジュアリーブランドの出店を誘致を計画してる様です。
(以前、ヴィトンが入ってた場所ですが、建物完成後にヴィトンがこちらに戻って来るのでは? ※あくまでも私の個人的な勘ですが・・・
16階~28階にはヒューリックグループが運営する「ザ・ゲートホテル」が、関西エリア旗艦店として、また京都に続く関西 2 軒目として開業。シリーズ最大の 220 室を超える客室で、ゆったりと寛げる部屋を計画しています。
そして、最近では当たり前となってきましたが、地上約 120m の最上階に、大阪の景色を一望できるルーフトップバーを設置し、上質で快適な空間を提供するとの事。
■計画概要
事業名称 | (仮称)心斎橋プロジェクト |
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所在地(地名地番) | 大阪市中央区南船場三丁目 8 番 4 他(地番) |
敷地面積 | 約 3,289 ㎡(約 995 坪) ※船場建築線後退後の面積 |
延床面積 | 約 46,284 ㎡(約 14,001 坪) |
規模 | 地上28階 地下2階 |
建物用途 | 店舗、宿泊施設、事務所 |
竣工 | 2026 年 2 月(予定) |
事業主 | ヒューリック株式会社、株式会社竹中工務店、 JR西日本不動産開発株式会社、株式会社パルコ |
大阪第一ホテル「マルビル」(2023年夏解体着工)
大和ハウス工業と大阪マルビルがホテルや飲食店の複合ビル「大阪マルビル」の建替え計画を決定してます。
2023年夏に解体工事に着手予定で、2025年大阪・関西万博の開催期間に敷地一部を会場アクセスの為のバスターミナルとして貸し出します。
その後2030年に新ビルを竣工予定。新しいビルの計画では新たな機能として多目的に利用できる大型ホールや高機能officeも設置予定。
延べ床面積などボリュームは不明であるが、高さは現状の30階よりも高層化するとの事。
センタラグランドホテル大阪 (2023年7月開業予定)
高級ホテルブランドを手掛けるタイの「センタラ・ホテル&リゾート」と大成建設などが組む「センタラグランドホテル大阪」が23年7月に開業予定です。
本開発にあたり、株式会社ニッピより土地を賃借する南海電気鉄道株式会社から同土地を転貸借するようです。
このホテルは地上34階、客室数515室、フィットネスセンターや多彩なレストラン、宴会施設等を整備し、タイの「センタラ・ホテル&リゾート」が日本初進出となるハイエンドホテルです。
開放感のあるロビーは、タイと日本の文化を融合した佇まいとし、国内外からの宿泊客を迎え入れます。また最上階には、会議・イベントのためのフレキシブルなレイアウトが可能なスペースに加えて、ラウンジ、360°大阪の景色を楽しむことができる屋上レストラン・スカイバーも計画しています。
工事は急ピッチで進んでます。
■計画概要
事業主 | Centara Osaka特定目的会社 |
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所在地(地名地番) | 大阪市浪速区難波中二丁目20番2、21番1 |
敷地面積 | 4,404.72m2 |
建築面積 | 3,580.50m2 |
延べ面積 | 39,128.47m2 |
構造・規模 | 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造/地上34階 PH1階/高さ141.56m |
建物用途 | ホテル(515室)、店舗 |
工期 | 2020年4月~2023年3月 |
※基本計画に基づく建物概要であり、今後の実施設計ならびに関係官庁との協議等により上記計画に変更が生じる場合があります。
ホテル京阪なんばグランデ (2023年3月開業)
このホテルは(株)ホテル京阪が運営する16店舗目のホテルとして2023年3月25日に開業します。
デザインコンセプトは、「緑の丘にたたずむ Garden」で、隣接するなんばパークスとの連続性を踏まえ、「緑の丘」の「地層」を表した外観デザインで外構の緑を取り込み「Garden」を演出します。
カンデオホテルズ大阪心斎橋 (2023年11月開業予定)
ホテル名 | カンデオホテルズ大阪心斎橋 |
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計画名 | (仮称)三津寺ホテルプロジェクト新築工事 |
所在地 | 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目25-8(地名地番) 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目7-12(住居表示) |
最寄駅 | Osaka Metro御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅 |
建築主 | 東京建物株式会社 |
設計・監理 | 大成建設株式会社 |
施 工 | 大成建設株式会社 |
用 途 | ホテル、店舗、宗教施設(寺院) |
敷地面積 | 893.61㎡ |
建築面積 | 828.99㎡ |
延床面積 | 9,529.41㎡ |
構 造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階 数 | 地上15階、地下1階、塔屋1階 |
高 さ | 59.95m |
着 工 | 2021年1月 |
竣 工 | 2023年9月予定 |
備 考 | 労災保険関係成立票の工事期間:2021年1月16日~2022年9月30日 |
アパホテル&リゾート難波駅タワー(仮称)
アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉は西日本最大客室数となる全2,060室、地上40階建の超高層タワー型ホテル。
当ホテルは、最上階に展望レストラン・プール、大浴場や大規模レストラン等を設け、単に泊まるだけでなく滞在そのものを楽しめる、複合利用のできるホテルを目指し設計建築している。
2025年の大阪万博前の開業を予定しているが、今後インバウンド需要は回復した際、海外からの観光客も年間3000~4000万人程度期待できるとし、当ホテルができることによって、宿泊による需要創造が地域活性化にも寄与するものと考えている。
【物件概要】
物件名 | アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉 | ||
所在地 | 大阪府大阪市浪速区湊町1丁目5-33(地名地番) | ||
交通 | JR関西本線「JR難波」駅 より徒歩1分、 大阪メトロ四つ橋・御堂筋線・千日前線「なんば」駅、 近鉄奈良線・阪神なんば線「大阪難波」駅 より徒歩2分 南海本線「なんば」駅 より徒歩5分 |
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構造 | 鉄骨造 | ||
規模 | 地上40階 | ||
敷地面積 | 3,306.07㎡( 1,000.08坪) | ||
延床面積 | 38,264.03㎡(11,574.87坪) | ||
開業予定 | 2024年10月下旬 | ||
事業主 | アパホーム株式会社、アパマンション株式会社 | ||
管理・運営 | アパホテル株式会社 | ||
設計者 | 株式会社日企設計 | ||
施工 | 株式会社熊谷組 |
最後に
大阪で今年、新たに開業する主なホテルと、大阪で今年から新たに着工する主なホテルについてまとめました。
万博の開催もあり、この他にもまだ新しいホテルが開業します。
沢山の新しいホテルが建設されることは非常に嬉しいですが、既存の老舗ホテルの利用者が減らないか心配です。
ミナミ周辺に海外からの旅行者が再び戻る日は近いんでしょうか?
そうなる事を祈ります。