🐼さようなら、彩浜・桃浜・桜浜・永明──アドベンチャーワールドのパンダ4頭、中国へ返還へ
「また、会えると思ってたのに──」
和歌山・アドベンチャーワールドの人気者、パンダたち4頭が、2025年中にすべて中国へ返還されることが発表されました。
小さな頃から会いに行っていた「彩浜」の愛らしい仕草。
双子の「桜浜」と「桃浜」がじゃれ合う姿。
そして、日本での繁殖を支えた「永明」の穏やかな表情。
それぞれの思い出がよみがえり、「もう見られないかもしれない」という事実に、静かに胸が締めつけられるようです。
パンダたちはなぜ返還されるのか?
今、日本に残るパンダは?──
この記事では、そんな“パンダとの別れ”をめぐる背景と、今私たちにできることを一緒に考えていきます。
なぜパンダは中国に帰るの?
日本にいるジャイアントパンダの多くは、実は「中国からの貸与」という形式でやってきています。
これは中国と日本が協力してパンダの繁殖・保護研究を行う目的で実施されている国際的な枠組みで、基本的に繁殖に成功した場合、その個体も一定年齢で中国に返還する契約が結ばれているのです。
アドベンチャーワールドではこれまで計17頭のパンダを受け入れ、そのうちの多くが国内外で繁殖に成功。世界でも高く評価されてきました。
今回返還が決まったのは、以下の4頭です:
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永明(えいめい):1992年生まれのベテランパンダ。多くの子を育てた“名パパ”
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桜浜(おうひん)・桃浜(とうひん):2014年生まれの双子姉妹
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彩浜(さいひん):2018年生まれのアイドル的存在
国内のパンダ、残るのは“あと2頭”だけに
これにより、日本国内で会えるパンダは、上野動物園の双子「シャオシャオ」と「レイレイ」の2頭だけになります。
しかもこの2頭も、2026年には返還される可能性があると報じられており、実質「パンダに会えるラストチャンス」が目前に迫っているともいえます。
“いつでも会える”は、もう通用しません。
パンダファン、地元・白浜の声
突然のニュースに、SNSでも色々な意見が広がっています。
🐼< いきなり 全頭って・・・
浜家の歴史が・・・( 。゚Д゚。)゜。
アドベンチャーワールドのパンダ全4頭、中国返還へ 国内2頭のみに(毎日新聞) https://t.co/3yrTo4rdc9
— 大熊猫太【阿久津 優 Akutsu Yu】 (@panda_y_akutsu) April 24, 2025
パンダはいらない。
誰のおかげでここまで繁殖に成功したと思ってるんだ。
日中友好というなら数頭譲るのが筋だろう。
莫大な金払ってまで続ける必要はない。#パンダいらないアドベンチャーワールドのパンダ全4頭、中国返還へ 国内2頭のみに(毎日新聞) https://t.co/BNrKJ1ON4M
— いりこ@猫係長( ΦωΦ ) (@irikocatsfamily) April 24, 2025
まぢか。
パンダさんいなくなったらアドベンチャーワールドどうなる?中国の嫌がらせか。
そのうち上野の双子ちゃんも返せって言ってくるに
ちがいない。アドベンチャーワールドのパンダ全4頭、中国返還へ 国内2頭のみに | 毎日新聞 https://t.co/YDC3Pg6sKF
— つちやちゃん@仔豚 (@tsutchy7) April 24, 2025
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地元・白浜町では、パンダを目当てに訪れる観光客も多く、返還による観光への影響を懸念する声も出ています。
それだけ、多くの人に愛された存在だったのです。
今できること──最後の時間を、大切に
別れは避けられません。でも、今だからこそできることがあります。
✅ パンダに会いに行く──「ありがとう」を伝える旅に
✅ 思い出の写真や動画を残す
✅ SNSで感謝の気持ちをシェアする
✅ パンダ保護や野生動物支援の活動に目を向ける
あなたが撮った1枚の写真、残した言葉が、未来の誰かに“日本のパンダの記憶”を伝えるきっかけになるかもしれません。
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まとめ:いつかまた、どこかで会える日を願って
アドベンチャーワールドで育ったパンダたちは、ただの展示動物ではありませんでした。
その姿に癒やされ、笑顔をもらい、家族のように成長を見守ってきた人も多いでしょう。
別れは寂しいけれど、これまでの感謝を伝えるチャンスでもあります。
残された時間の中で、ぜひ足を運び、写真を撮り、記憶に残してほしい
──それが、彼らと過ごせる**“最後のひととき”**になるかもしれません。
さようなら、そしてありがとう──いつかまた、どこかで会えるその日まで。