「東急ハンズ」が10月1日から長い間親しまれた屋号を「ハンズ」に改名する事がわかりました。
なんで・・・? 「ハンズ」と言えば「東急」やろ。
何故、改名する必要があるの?ましてや「ハンズ」って?と思い、このニュースを少し調べてみました。
「東急ハンズ」とは
- 「東急ハンズ」は1976 年8月の創業で、「手の復権」をキーワードに掲げ、独自の DIY(Do It Yourself)を中心としたライフスタイル提案型ショップとしてスタートしました。
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- 同年10月に東急ハンズ1号店となる藤沢店(神奈川県 現在は閉店)を開店。
- 1983年10月に関西発出店の江坂店(豊中市)。
- 1986年10月には初のFC店となる名古屋ANNEX店を開業。
現在では海外店舗とFC店舗を含めると63店舗展開となっています。
最近ではテレビで芸能人がDIYでリフォームする企画など増え、まさにDIYブームですが、まだDIYが流行るずいぶん前から「東急ハンズ」はDIY商品を沢山売っていました。
いや、商品と言うよりも「東急ハンズ」は下記の企業理念にも有る様に、DIYのヒントが沢山詰まっていたと思います。
ハンズに行けば何かあるだろうし、そのヒントがある。と言った感じです。
だから、私も本当に好きなお店で時間が有れば暇つぶしによく店舗で遊ばせて頂きました。
今ではDIYブームで情報がネットに溢れていて、そのヒントやサンプルが沢山あるので、そこで得た情報を基に、近所のホームセンタ-に材料を求めて行く事が多いと思いますが、昔はヒントやサンプルが少なく、情報が乏しい時代でした。
そんな時代はこの「東急ハンズ」が助け舟になった方も多いのでは無いでしょうか?
また、DIYだけではなく、雑貨や家電等もいち早くトレンドを取り入れた商品が多く、新しい物を見つけれるお店でした。
しかし、近年ではネット販売に押されて苦戦し、新型コロナ禍が重なり、業績が急速に悪化しました。コロナの影響が本格化する前の2020年3月期に950億円だった売上高は2022年3月期は555億円まで低下し、2年連続の営業赤字となりました。
コンビニは「便利」を売る。ブランドショップは「豪華」を売る。魚市場は「イキのよさ」を売る。
では、東急ハンズは何を売るところですか?とたずねられたら、「それはヒントです!」と言いきりたい。そう、ここには「できあいの答え」は、ひとつも置いてありません。
全フロアが、何かをつくりたい人、はじめたい人にとっての
「きっかけ売り場」であり、「発想の一歩目」である。
心動かすことぜんぶ!が、ひとつのビルに、ぎゅっと詰めこまれている。「アレがあるから行く」にとどまらず、「何だかわからないものに出会えるかもしれないから行く」・・・
発見買いのヨロコビがあふれている。素材がうりのお店だから、流行のスタイルをまるごとそのまま提供はしないけれど、
ここにあるパーツやヒントを組みあわせていけば、実現できない夢は、きっとなさそうだ。
だから、新しい東急ハンズは、いまのあなたにとっての「ヒント・マーケット」。
お客さまがハンズでヒントを見つけ、くらしを創りだし、そして私たちもお客さまから明日のハンズのヒントをもらっていく。
そんな幸せな関係を、もっともっとふくらませていきたい。モノ・コト・ヒトのすべてが出会い、すべての新しい価値がそこからうみだされる、うれしい場所へ。
ヒトにヒントを、いままで以上に送り出していけるお店へ。東急ハンズの、ハンズらしい進化は、続いていきます。
カインズ傘下で、「東急」を外し「ハンズ」に
2022 年 3 月 31 日をもって、「東急ハンズ」は東急不動産ホールディングス株式会社との資本関係がなくなり、ホームセンタ―「カインズ」等を運営するベイシアグループの主要事業会社である株式会社カインズの子会社となりました。
東急グループから外れたので「東急」を名乗れない事から「ハンズ」と命名したようです。
新たなロゴについては今後決める予定で、当面、店舗の看板などに「東急ハンズ」が残るようです。
「カインズ」は非上場ですが、ホームセンター業界トップで、流通大手「ベイシアグループ」の中核会社です。最近超人気の「ワークマン」もベイシアグループの一員で、東証スタンダード市場に上場しています。
最後に
40年以上慣れ親しんだ屋号の変更はやむを得ない事ですが、これからも、「東急ハンズ」に行けば何かあるだろう。と思わせる「ワクワク感」と、「東急ハンズ」に行けばヒントが得られるお店のままであって欲しいと切に願います。
がんばれ!!「ハンズ」!!